さまざまな色がある中でも「赤」は特別な存在のようです。
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赤の特殊性を裏付けるデータをご紹介します。
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『Nature』に掲載された「Red enhances human performance in contests.」(赤はコンテストで人間の能力を向上させる)という論文です。【参考】
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オリンピックにはさまざまな競技種目の中で「ボクシング」「テコンドー」「グレコローマンスタイル・レスリング」「フリースタイル・レスリング」では慣例的に片方の選手に赤のユニフォームや防具が、もう片方の選手には青のユニフォームや防具がランダムに割り当てられます。
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ランダムなので全試合の平均を求めれば統計学上は赤の選手と青の選手で勝率はに差なくなり、赤も青も5割の勝率に収束すると考えられます。
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ところが2004年のアテネオリンピックの実際のデータを解析すると……なんと解析をした5種目すべてで「赤を着ていた選手の勝率は55%」「青を着ていた選手の勝率は45%」と、差し引き10%の差がありました。
この差を誤差と考える人もいるでしょうが、専門的には「統計的に有意なもの」と考え、無視はできない数字といいます。
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さらに2004年に行われたサッカーのヨーロッパ選手権についても、ユニフォームの色別に勝率を分析した結果……やはりオリンピックと同様に赤いユニフォームを着用しているチームの方が勝率の高いことがわかりました。
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人間は赤を着ていると強くなるようです。
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ちなみに柔道では片方の選手には「白の道着」、もう片方の選手には赤ではなく「青の道着」が割り当てられます。
こちらもアテネオリンピックの柔道全試合を検証をしたところ……白でも青でも勝率は50%ちょうどとなりました。(『No effect of blue on winning contests in judo』)
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やはり赤は特別で不思議な色のようです。