領解文4

『領解文』の内容は「安心(あんじん)」「報謝(ほうしゃ)」「師徳(しとく)」「法度(はっと)」の四段で構成されています。

この御ことわり聴聞申しわけ候ふこと、御開山聖人(親鸞)御出世の御恩、次第相承の善知識のあさからざる御勧化の御恩と、ありがたく存じ候ふ。
この「信心正因・称名報恩」(信心が正しく往生の因であり、信心を得た後の称名念仏は仏恩報謝の念仏である)の道理をお聞かせに与ることができたのは、浄土真宗の開祖である親鸞聖人がこの世界にお出ましくださったおかげであり、また、み教えを受け継いでお勧めくださった先人たちのおかげであるとありがたく存じております。

第三の師徳の段には、上記の教えを教示し伝持された親鸞聖人や善知識の恩徳を謝すべきことが述べられています。

このうへは定めおかせらるる御掟、一期をかぎりまもりまうすべく候ふ。
このように念仏申す身になったからには、定められた掟をいのち終えるまで守り通す所存であります。

第四の法度の段には、真宗念仏者の生活の心がまえが示され、『御文章』などに定められた「おきて」にしたがって生活すべきことが述べられています。

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2023年05月01日