冬期僧研4

東京教区教務所からのご依頼で、先日の僧侶研修会のレポートを書くことになりました。


本願寺派勧学の内藤知康和上による「信心の社会性~念仏者の生き方を通して~」のご講義のテープを改めて聞くことに。


京都・西本願寺で昨年に開催された安居の特別論題「念仏者の社会的実践」を承けた内容でした。


講題に掲げられた「念仏者の生き方を通して」という点において、内藤和上は伝灯奉告法要御満座のご消息を引用しながら、次のように講義を締めくくられていました。

「仏さまのような執われのない完全に清らかな行いはできなくても、それぞれの場で念仏者の生き方を目指し、精一杯努めさせていただくことが大切です」と、ご門主はおっしゃっています。
念仏者はすべて同一の場に立っているわけではありません。それぞれが違う場に立っています。それぞれの場で、それぞれの実践をすればいいのです。

例えば、「ボランティア」について、「(念仏者は)ボランティアをしなければいけない」ということはありません。
ボランティアができる場に立っている人もいれば、できない場に立っている人もいます。いま、自分が立っている場で、できることを「精一杯努めさせていただく」のが念仏者の社会実践です。

先にも述べたとおり、「念仏者の実践はすべて、浄土真宗の教えの伝道につながっている」ということをとどめて、「念仏者の生き方」を考えてみてはいかがでしょうか。

合掌

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2020年03月08日