人が亡くなるということは、場所も選ばず、時間も選びません。


こうした社会が不安に包まれている状況でも、お通夜やお葬儀のご縁はあります。


ご遺族の方から聞いた話によると、入院をしていた生前の故人のお見舞いに行こうとしても、病院側が厳重体制で、例え患者がウイルス感染者でなくとも、ほとんど面会することができなかったそうです。

老人ホームなどの施設でも、同じように面会が難しい状況とのことでした。


現状では致し方がないことです。

遺族側からしても、故人が亡くなるまで会えないなんて悲しいことですし、故人側からしても、自分がいのちを終えていくにあたって、誰にも会うことができないというのは寂しいことです。


人間は元来、孤独である……と、お釈迦さまは説きますが、なかなか凡夫には受け入れ難い真実です。


前述の入院患者や施設の入居者はもちろん、渦中のど真ん中にいるコロナウイルスに感染した人は隔離され、精神的にも物理的にも孤独が強いられることでしょう。


そうであればこそ、平生から阿弥陀如来の慈悲を伝えることの大切さを改めて痛感します。

合掌

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2020年04月18日